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エコキュートはどのタンク容量がいいの?

公開日: 11月26日 2021


エコキュートはどの

タンク容量がいいの?


「エコキュートは買いたい!だけど、どの大きさがいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

エコキュートにはさまざまなタイプがあります。
選ぶ上で最重要となるのは、貯湯タンクの容量お湯を使う家族の人数です

エコキュートは、沸かしたお湯をタンクに貯蔵して供給する給湯器なので、使う人数に合った容量のタンクを選ばないと、途中でお湯切れになってしまう可能性があります

この記事では、エコキュートの適切なタンクの容量についてご案内します。


目次

1.選ぶ時の基準
2.タンク容量より多くのお湯が使える
3.家族構成から考える
4.まとめ


選ぶ時の基準


具体的な解説順は以下のようになります。
1.1日に使うお湯の量の目安
2.エコキュートの最大給湯量
3.家族構成に合ったタンク量
実際に計算を交えながら案内するので、ご自分の生活環境に照らし合わせてご覧ください。


 

目安の給湯量

お湯はり

約180~200リットル / 1回

シャワー

約10~15リットル / 1分

キッチン・洗面台

約10~30リットル / 1日

参照:基本的な機能[基本的な機能[エコキュートQ&A よくある質問[エコキュート[給湯・暖房[Panasonic

上掲の表は、1人が1日に使うお湯の量の目安を表したものです。
貯湯タンクの大きさ(容量)を選ぶ前に、まずは「1日に使うお湯の量が何リットルなのか」を考えることが重要です。

具体例として、3人家族のご家庭が1日に使うお湯の量を基に計算してみましょう。

 

目安の給湯量

条件

お湯はり

約200リットル

1回の給湯で3人とも入浴

シャワー

約150リットル

1人あたり5分で50L×3人分

キッチン・洗面台

約90リットル

1人あたり30L×3人分

1日の合計給湯量

約440リットル

目安に当てはめてみたところ、3人家族では1日に約440リットルのお湯を使うと想定できました。

エコキュートの主なタンク容量(370L・460L・550L)の中から選ぶとすれば、460Lタイプが適していると思う方も多いでしょう。


しかし、実際には370Lタイプで3人家族の1日分のお湯(約440L)をまかなうことが可能です。


ここからは「貯湯タンクの容量は1日に使うお湯の量よりも小さくて良い」理由をご説明します。

タンク容量より多くのお湯が使える

最大給湯量 = (貯湯温度 - 給水温度) ÷ (使用温度 - 給水温度) × タンク容量

参照::わが家に最適なエコキュート容量はどれくらい?地域別使用可能湯量一覧【ソーラーパートナーズ】 (solar-partners.jp)

 

上の式はエコキュートの最大給湯量を計算するための計算式です。

 

これに以下の条件をあてはめて計算してみましょう。

 

<貯湯温度>65℃ ※下限の温度を想定

(参照:エコキュートQ&A よくあるご質問 | Panasonic

 

<給水温度>11℃ ※東京都の12月の平均水温を想定

(参照:トピック第3回 水道水の水温 | 東京都水道局 (tokyo.lg.jp)

 

<使用温度>42℃ ※熱めのお風呂の温度を想定

(参照:お風呂なび | アース製薬 (earth.jp)

 

<タンク容量>370リットル

 

【計算式】

★(貯湯温度-給水温度)÷(使用温度-給水温度)×タンク容量

=(65-11)÷(42-11)×370

=(54)÷(31)×370

= 1.74×370

= 643.8



すなわち、370Lのエコキュートが給湯できるお湯の量は約644Lになるため、3人家族(1日の給湯量約440L)の場合は370Lタイプで十分まかなえます。


家族構成から考える

貯湯タンクの容量

実際に使えるお湯の量(目安)

家族構成

370リットル

約644リットル(※)

3~5人家族向け

460リットル

約800リットル(※)

4~7人家族向け

550リットル

約957リットル(※)

7~8人家族向け


上掲の表は貯湯タンクの容量に対して、実際に使えるお湯の量を計算したものです。(※貯湯温度65℃、給水温度11℃、使用温度42℃で計算した場合)

具体例として計算した3人家族が1日に必要な給湯量は約440リットルだったので、1人が1日に使うお湯の量は約146リットル前後と想定できます。(440÷3=146.666667)

エコキュートのタンク容量を選ぶときは概算として【150リットル × 家族の人数】でおおよその給湯量を計算しましょう。



ちなみにタンク内のお湯を使い切ってしまった場合でも沸き増しができるので、想定した1日分の給湯量よりも小さめのタンクでも使えないことはありません。

まとめ

この記事では、エコキュートの貯湯タンク容量を選ぶ方法について解説してきました。

実際に計算を交えながらご説明したので、実際に使えるお湯の量はタンク容量よりも多いことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

ご購入する際は、ご自分やご家族の生活状況に合わせて、お湯の使用量をあらかじめ計算し、ちょうどいい大きさのエコキュートを選んでください。

とはいっても、エコキュートに貯めてあるお湯は災害時の生活用水としても活用できるので、大きめのサイズを選んでおくと安心ですね。

ただしタンクの容量が大きくなると、その分本体価格も上がるので注意しましょう。

計算してみても、どのサイズを買ったらいいのかまだご不安な方もいらっしゃると思うので、そういう場合は専門の人に聞いてみましょう!

この記事が、エコキュートの購入を検討している方の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました😀
他のコラムもあるので、ぜひご覧くださいませ!